ほんのりレモンの香るもものジャム

色づいた桃のピンクはかわいらしいですね。クリーム色の果実に、すっと筆でピンク色に染めたよう。なかなか上手に描けていると感心したり・・皮をむいてしまうと、そこにはちょこっとピンクが滲んだところもありながら、その色合いはクリーム色で・・名残惜しい気持ちになります。ジャムを作るなら、桃らしい色合いにしたくて。

でも、皮を一緒に煮込めば、沈む夕日のような茜色のジャムができるのを知って楽しんでいました。

話は変わって、二色のジャムには興味津々な私ですが、しばらく前に、桃にフランボワーズを合わせたジャムをみかけました。クリーム色の桃の果実のジャムの上に赤いフランボワーズが桃のピンク色を補ってくれているみたいで、とてもきれいなジャムでした。お味を想像すると・・甘さしたたる桃のジャムに、フランボワーズの酸味がよいハーモニーかもしれません。

今回は、レモンを入れてみることにしました。以前、メロンのジャムを作ろうとしてネットを検索していたら、フランス人と結婚されたパリ在住の型のブログに行き会い、その方のお姑さんの作るメロンジャムが紹介されていました。それがレモン入りだったのです。ジャムとして煮込むと、レモンはすっぱさを手放して、やさしい香りの甘い果実になって、意外と存在感があるのにびっくりしました。

マーマレードも何種類かの柑橘を使っていたりするものもあって、そのひとつはレモンなんていうこともありますね。レモンといえば、ジャムを作るときにしぼって入れるものとばかり思っていましたが、ひとつの果実なんですよね。

お味は・・メロンのジャムより、煮込む時間が短かったので、レモンはまだすっぱさに未練があったようで・・ちょっぴり酸味もありつつ、よい香りを添えてくれて、少々まったりしやすい桃のジャムにさわやかさを添えてくれていました。夏の名残が続くころにはよいかもしれません。




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